【連載3】お店づくりのヒミツ。

 

 

 

この連載では、“ベビーとおでかけをもっと楽しく”をコンセプトに活動する”ママリボン”が、『ママ目線』でポスポスを徹底取材しています。

 

第3話となる今回は、お店づくりのヒミツについて。

 

ポスポスをはじめて訪れた時、驚いたことのひとつ、それは、ある意味、リサイクルショップらしからぬ?お店の可愛いデザインや、私のことを言っているの?と言いたくなるような共感できるメッセージ。そうそうこういうの探してた!と思えるサインが店内のいたるところにあったこと。

 

このお店、どんな人がやっているんだろう…と度肝を抜かれた、当時の私と同じ気持ちになっている方に替わり、仕掛け人である、代表 吉田照喜さんとスタッフの皆さんにお店作りのあれこれを聞いてきました。

 

 

185坪の店内に、ベビー用品から小学生までのアイテムが12,000点。こんな大型専門店なのに、いままでのリサイクルショップとはまったく違う、おしゃれなデザインに感じるのはなぜでしょう?

 

 

 

吉田さん:

本当は内装をもっと作りこんだり、こだわりたいんですけどね。でもそこにお金をかけると商品の価格があがってしまう。それよりも、お客様のためには価格をリーズナブルにしたかったんです。なのでサインのデザインでしっかり雰囲気を作ったり、陳列の仕方でごちゃつかせない工夫をしたりしています。

 

 

吉田さん:

例えばこどもの洋服っていろんなブランドもあるし、色もあるので、どうしてもごちゃごちゃしがちなんですが、サイズ表示タグの色をサイズごとに統一したり、洋服を並べる時も同じ色味をまとめたりして、お店全体がすっきりと見えるように気を付けています。

 

店内いたるところにあるタペストリーのメッセージは、よく見かける、“〇〇割!”とか“お売りください!”とか一方的なものではなくて、子育て中の方にとってとても共感しやすい文章。なんだかストーリーのあるCMを見ているような気持ちになります。これらはどのようにして生まれるのですか?

 

 

 

吉田さん:

僕自身、子育てをしていて思うのは、子育てママはめちゃくちゃ大変だな、ということ。子育てって、やってみて初めて気づいたんですけど、自分が主体ではなくどうしても「こども主体」なものなので。妻を見ていても、こころの余裕がなくなることが一番きついんじゃないかな、と思ったんです。そういう気持ちに寄り添い、サポートできればいいなあといつも思っていて。

 

ママがポスポスでお買い物をする時間、僕たちの役割って、ただ単に「ものを売り、買う場」なだけじゃなくて。

 

例えば、「今度公園にこれ着せていこうかな」とか、こどもとの暮らしのワンシーンをイメージしながら、お買い物の時間を“楽しいもの”に変えられるかどうか。だから、ママにとって身近な言葉をいつも考えているんです。

 

 

 

 

来店するたびに少しずつレイアウトや陳列が変わっているのも驚きます。これはどういったタイミングで変わっていくんですか?

 

 

 

吉田さん:

お店のレイアウトは本当によく変わっています。というのも、スタッフ間でいつも“Something New”を作ろう、と話しているんです。それは、「昨日と同じことをやらない、今日の新しい気付きをどうここで表現できるのか。」ということ。お店が変わり続けているのは、その表れですね。

 

たとえば、最近の話ではベビー(妊娠中~0歳児)をお育てのお客様が増えてきていたんですよね。お買い物の様子を見ていると、(お客様にとって)この状態は、選択肢が十分あるのかな、と疑問に思って。

そこで、お買い物中の方に直接聞いてみたんです。

 

すると、「ちょっと少ないかもですね」なんて、教えてくださって。なので『どれくらいの量があったら選べますか?』とか、『選ぶのにあたってどんな情報が知りたいですか』とか、より深く聞いてみると、お客様からの言葉のなかに、僕たちの気づきがたくさんあったんです。

 

そんなお声を活かしながら、どんどん変えていってます。

 

 

 

 

 

お買い物をするとき、いつもスタッフの方からさりげなく、いつも何か声をかけてもらうのですが、“売る人と買う人”じゃない程よい距離感を感じます。

 

吉田さん:

スタッフと「お店をもっと良くしたい!」と話し合いを重ね、皆で考えた接客のキーワードに「親友」というのがあります。お客様ではありますが、せっかくご来店いただいた方に、“いちばん大切な親友に接するように”おもてなしをしたり、アドバイスをしたいんですよね。

 

 

会話のなかで「どういう気持ちでお買い物に来ているか」がわかると、そのなかにお客様にとってお店がもっと良くなるヒントが見つかったり、お店の想いを伝えることで、ファンになってくださったり。スタッフは皆、お話をする時間を大切にしています。だから距離感が近く感じていただけるのかもしれませんね。

 

 

スタッフは11名。子育て中ではない方もいる中、特にベビーカーやチャイルドシートなどのベビー用品は商品の入れ替わりも多く、大変ではないですか?

 

吉田さん:

毎朝行われる「朝会」で入荷したベビー用品の情報を共有し、皆でチェックしています。いろんなメーカーの商品を比較できるので、よりお客様に寄り添ったアドバイスができるように勉強しています。ポスポスが「子育ての専門店」であるために、新しい知識を増やすことは必要ですし、この仕事の一番面白いところでもあります。

 

 

 

ベビー用品を選ぶときって、実際使ったことがないのでどれを買ったらよいのか悩みました。使っていくうちに後悔した経験もありますし…

 

吉田さん:

特にチャイルドシートなんかはいろんなタイプがあるので、付けてみないとわからないですよね。なのでお車まで行き、取り付け方をご説明しています。

 

その時に普段の生活についてお聞きしながら、お客様がご自身の生活パターンと合わない商品を選ばれていた場合は、ほとんどのものが一点ものでお勧めしたいのはやまやまなんですが、他の商品をご紹介したり、一度ご家族でご検討いただくようにしています。

せっかくこれだけたくさんの商品数があるので、その方にとってのベストな選択をしてもらいたいんですよね。

 

―そして驚いたのは、例えばバウンサーひとつとっても、4つの使用パターンとそれに合った商品のタイプを、わかりやすい言葉で示してくれていること。

 

 

 

―ママの生活シーンを思い浮かべながら、どんな言葉だと共感してもらえるか日々考えている、と話すのは、独身スタッフの犬井(いぬい)さん。休みの日も新しいベビー用品のチェックをしたり、育児の雑誌に目を通したり。パパじゃないけど、育児用品には誰より詳しい。“子育ての専門店”にかかせない、スペシャリストなのです。

 

 

吉田さん:

ポスポスが他のお店と違うところがあるとすれば、それは“気づこう”としていること。目の前のママが何を探しに来て、何が見つからなくって、それじゃあ、僕たちはどうしたらいいんだろうってことをいつも考え、解決していきたいと全員が思っていることです。いっぱい気づいちゃうから変えなきゃってなる、ないものであれば、作っていく。その場でその気づきをいつやるのか、皆で話し合い、決めるようにしています。

なのでお店はこれからもどんどん、変わり続けていきますよ。

 

ママになってはじめて知った、こどもを育てるという喜び。でもそれと同時に“こんなに大変だったのか”という、ショックともいえる驚きがありました。誰とも話していない日が続き、ふと自分とこどもの2人だけが社会から切り離されたような感覚になってしまうことも。

 

でも、ポスポスはそんな子育てママの味方となる場所です。私たちの気持ちに寄り添いながら、考え抜かれてできているお店。

 

ここに溢れているのは「子育てを幸せなものにしたい」という、やさしい思いやりの気持ちです。「親友のように」背中を押してくれる。“ポスポスのある子育て”って、なんだか楽しくありませんか?

 

 

 


ライター/谷川智代子(ママリボン

 

自身の経験から、小さなお子様連れの方が利用しやす
いお店づくりやサービスを増やす活動“ママリボン”を
2015年より始動。ママの声を社会に届けながら、店舗
タイアップイベントを行い、優しいまちづくりを目指す
4歳娘の子育て中ママ。