【連載】ポスポス商品のキレイの秘密

     
 

この連載では、“ベビーとおでかけをもっと楽しく”するため、育児中のママの声をまちに届ける活動をする『ママリボン』が、ママ目線でポスポスを徹底取材しています。第9話の今回。ポスポスに通っていて、ふと思ったことが…。“お店に並ぶ商品ってリユース品のはずなのに、どうしてこんなにキレイなの?”ということ。使っていたものだからお店にやってきた時はきっと汚れていたはずなのに、オモチャなんてもうピッカピカなのです。今回は、そんなキレイの秘密を探るべく、普段は見られないポスポスの裏側をのぞいてきました!

 
 

今回、疑問に答えてくれたのは、ポスポス商品をキレイに生まれ変わらせる責任者の坂田航(さかた・わたる)さん。25歳の坂田さんは社会人2年目。希望あふれる瞳の奥に“リユース”への思いを沸き上がらせながら、熱く語ってくれました!

   

坂田さん:

「これまで、ポスポスに持ち込まれた商品は、全てお店でケアをしてきたんですけど、これから店舗が増える中で(年度内に新しく2店舗がオープンする予定)、“よりお客さまの求めているものに応えたい!”ということで、この春『リボーンセンター』という場所を作りました。リボーンは、“生まれ変わる”という意味。使わなくなったものをしっかりケアすることによって付加価値を与えて、もっとお客様に喜んでもらおうということで、そう呼んでいます。」

 

※お店に持ち込まれた品物を一括してケア・管理する場所として生まれた『リボーンセンター』。坂田さんを中心に数名で作業を行う。

 

ポスポスに持ち込まれたモノは、『リボーンセンター』を通ってお店に並ぶ。ということは、ここでキレイになっている?“しっかりケアして付加価値を与える”って、具体的にはどういうことでしょう?取材の日は、伝い歩きを始めた赤ちゃんが使うオモチャをケアするというので、その様子を見せてもらうと…

     

坂田さん、お話していた時は、ほんわかした雰囲気だったのに、ひとたびケアを始めると一転!まなざしも厳しくなって、人が変わったように、オモチャを隅々まで磨き始めました。細かいところはブラシでこすり、裏までそりゃあもう徹底的に!

 

坂田さん:

「やっぱり、お子さまが触って遊ぶものなので、見えないところほど洗い方や磨き方を工夫して、とことんキレイにするっていうのは徹底しています。ちゃんとやって、お客さまが思う以上のことをしないと安心して使ってもらうことはできないし、とことんケアをして、それをパパやママにも体感してもらいたいって思います。ケアしたおもちゃを売り場に出して、こどもたちがキラキラした目で見ているのを目の当たりにすると、“良かったな~”と同時に“もっともっと頑張ろう!”って思うんです。やっぱり子どもたちには、ワクワクして欲しいから。」

   

ケアの様子を見ていると、オモチャの裏の細か~いところまで、本当に一生懸命磨く坂田さん。あれだけキレイになっているから、さぞ色んな道具や洗剤を使っているだろう…と思ったけれど、主なケア用品を見せてもらうと、これが意外とシンプル。強力な洗剤だと、お子さまの体に良くなかったり、そもそもエコじゃない!手間はかかるけど、極力自然なやり方でキレイにしているそうです。なるほど!ポスポスらしいですね。

 

※特にお気に入りのブラシ。使い込んだ様子から、日頃のケアの真剣さが伺えます。

 

坂田さん:

「例えばチャイルドシートだと、長くて5~6年使うこともあると思うんですけど、なかなかご家庭では洗わないですよね。表から見ただけでは分からなくても、ずっと車に乗せていたら、ホコリや汚れはたまっているもの。だから全部分解して、布は全部はがして、内側のクッションもはがして、ぜ~んぶ丸ごと水洗いっていうのをやっています。」

 

え!?チャイルドシートを、丸洗い!?表からホコリをとる…だけじゃないんですね!?

 

坂田さん:

「チャイルドシートって毎日使うものなので、奥の方にお菓子が詰まっていたり、砂も入っていたりします。でも、それは当たり前のことで、僕たちが全部徹底的に取り除くので任せてください!これまでたくさんケアしてきて、水で丸洗いっていうのが隅々までキレイになる方法なんです。もちろん、もっといい方法は無いかな?というのは、スタッフみんなでいつも探っています。」

 

※布部分をはがしたチャイルドシート。ここから水で丸洗いするとか。

 

※店頭のチャイルドシートは、どれも新品同様の美しさ。

     

坂田さん:

「一番考えているのは、どういう状態だったらすぐに使ってもらえるだろう?ということ。赤ちゃんのものって“極力キレイな状態で使いたい”っていうのを、よくお客さまから伺います。そんな中で、“リユースもいいね!”って、僕たちのお店にわざわざ来て頂けるんだから、“買った瞬間から安心して使えるように”っていうのは、常に意識しています。」

       

今はリボーンセンターの責任者として、お店とは別の場所で働く坂田さんですが、時間を見つけてはお店に立つとか。ママやパパから実際に話を聞く他、お店のスタッフとの情報交換も、以前にも増して密になっているそうです。

 

坂田さん:

「離れても心は一つ…ふふっ(笑)。1週間でも、お客様の需要ってすごく変わるんですよ。お店のスタッフが一番その変化をつかんでいるので、そこはしっかりコミュニケーションをとって、変化を見逃さないように気を付けています。」

 

※開店前、早朝からスタッフで会議。情報を共有し合う大事な時間。

   

長住店の副店長、めぐちゃんこと阿立恵(あだち・めぐみ)さんにもお話を聞きました。

 

めぐちゃん:

「やっぱり箱だけキレイで、開けてみたら汚れていた…ってなったら、がっかりするじゃないですか。だから、“中の中までちゃんとキレイに!”っていうのはいつも思っています。レジにお客さんが持って来られて、中身を確認された時に“うわ~!キレイ!!って言ってもらえるのが、すごく嬉しくて。内心ちょっとドキドキするんですけどね。でも、やっぱりちゃんとケアしてくれていて、それも嬉しいんです。」

 

商品がキレイにケアされているのを見て、スタッフ同士の心の絆も深まっていく様子のポスポス。25歳の若い坂田さんは、めぐちゃんの目にどう映っているのでしょう?

 

めぐちゃん:

「あ~もう、一生懸命ですよ、いつも!一番初めに彼が接客した時、もう親心で心配になっちゃって(笑)、こそっとお客さんに聞きに行ったんです“今どうでした?”って。そしたら“丁寧に教えてくれて、素晴らしかった!”って言ってもらって。私もすごく嬉しかったんですよ。とても勉強家で、努力して事前に商品のことをしっかり勉強していますしね。私も、いい刺激をもらっています。」

   

坂田さん:

「これからお店が増える分、お客様の声をよりたくさん吸収できると思うので、それを 『リボーンセンター』で一括してまとめて、ケアに生かして、“本当にお客様が求めていることは何か?”ということを、より深く掘り下げていければ…と思っています。ポスポスが一つ一つ広がって、たくさんのママやパパに知ってもらって、それでより多くのこどもたちがリユースを知って、どんどんリユースそのものが広がっていけばいいなと思っています。」

     

ポスポスの魅力の一つは、これまでのリユースショップに無い“清潔感”。それって、一つ一つの商品の美しさからくるものだったんだなぁと、今回改めて気づかされました。『リボーン』は、使われなくなったモノたちに、もう一度命を吹き込む。ひたすら磨き続ける坂田さんの手の中で、オモチャたちは何だか嬉しそうに見えました。そりゃあ、これで遊ぶこどもたちは嬉しいよねぇ。優しい気持ちでキレイになって、新品とはまた別の、かけがえのないものに生まれ変わっていく。モノを大切にするってこういうこと。シンプルだけどとても大事なことを、ポスポスに教えてもらっています。

   

ライター/山澤裕子(ママリボン

 大学卒業後、福岡の制作会社に勤務。 ディレクターとしてテレビ番組の制作に携わる。 出産を機に退職し現在3歳の息子の育児奮闘中。