【連載】ママ歴10年、また働きたい。

 

 

 

 

この連載では、“ベビーとおでかけをもっと楽しく”をコンセプトに活動する”ママリボン”が、『ママ目線』でポスポスを徹底取材しています。

 

第5話の今回は、ポスポスで働くスタッフに注目第2弾。働き始めて1年という高村華織さんにお話を伺いました。通称“カオリン”。とっても美しいのに、ちらほら見え隠れする肝っ玉母さんぶりが頼もしくて、お話していると笑いが絶えないステキな人。母として、主婦として、訪れるママの気持ちに寄り添い続けるカオリン。今回、ポスポスで働くうちに変化し始めたココロの中を話してくれました。

 

 

 

2人の男の子のママというカオリンは、前職を辞めて10年。1年前どうしてポスポスで働くことになったのでしょう?

 

 

 

カオリン:

「こどもの幼稚園で、行事の委員をやったんですね。結構大変だったんですけど、それをしているうちに、どうしてもまた働きたい気持ちが高まってきちゃって。委員の仕事が終わってひと段落ついたけど、働きたい気持ちをおさえられなくて、まずはハローワークに行ったんですね。でも10年くらい仕事してなかったし、“何やりたい?”って聞かれても漠然としていて…。時間や勤務地もなかなか厳しいし…。それでも幾つか面接受けたりしたんですけど、やっぱり全部落ちちゃって。でも、どうしても働きたかったんです。そのちょっと前くらいからポスポスがオープンするって聞いて、スタッフを募集しているのは知っていたんですけど、“リユースショップ”っていうのがひっかかちゃって…。それまで行ったことも無かったし、正直あんまりいいイメージが無くて。気になるけど、でも…って迷っているうちにオープンしちゃったから諦めていたんですけど、そのことを友達に話したら、偶然その子がめぐちゃんの友達だったんです。」

 

※右側がめぐちゃん。長住店オープンからのスタッフ。

 

めぐちゃんは同年代。お子さんの年齢が同じだったこともあって、思い切って連絡してみたそうです。すると…!

 

カオリン:

「連絡したのが、オープンから3週間くらいたった頃で、ちょうど前日に“これは、もう1人スタッフが必要だね”っていう話をお店でしていたらしいんです。そこに私から連絡が来たもんだから、“すぐ面接に来られますか?”って言われて。慌てて飛んでいって面接受けたら、その場で採用してもらえました。」

面接の時に初めてポスポスに足を踏み入れたというカオリン。その時、それまで抱いていたリユースショップのイメージが、がらりと変わったと言います。

 

カオリン:
「それまでリユースショップっていうと“雑然としていて、においとか気になる”っていうイメージがあったんですけど、ここは全然それが無くて、雰囲気そのものがそれまでのイメージと全然違っていました。それに面接の時、代表の吉田さんからお店のビジョンをしっかり話してもらえて、ここで働きたいって思えたんです。」

 

 


 
現在は主に“査定”を担当しているカオリン。査定とは、お客さんが持ち込んだ商品の状態を見極めて、幾らで買い取るか金額をつけること。その時、大事にしていることって何でしょう?

 

カオリン:
「査定には一応マニュアルがあるんですけど、商品の状態以外にも、その時の在庫状況や人気度・トレンドなどを踏まえた上で判断するんですね。わざわざポスポスを選んで思い出のベビー服やこども服を持ってきてくださる方、“リユース良いね”ってお買い物してくださる方、どのお客様にも満足していただきたいので、まずはしっかり1点ずつを見て査定しようって思っています。」

 

売る立場からすると、やっぱり査定金額は高い方がいいし、少々のシミやダメージも甘く見てくれるとありがたい。でもそれで、店に並ぶ商品がダメージだらけのものになっては本末転倒。売る人の気持ちを満足させつつ、店に並ぶ商品の質を落とさない。そこには、“自分だったら…”というお客さん目線と主婦感覚を持ち続ける、カオリンの覚悟があるんじゃないかと思います。簡単なことでは無いけれど、カオリンはそれを、びしっとやってのける!かっこいいなぁ。…とは言え、買取り金額にはきっと満足できると思いますよ。

 

カオリン:
「ある時、抱っこ紐を持ってきてくれたママがいたんです。金額をつけてじゃあ引き取りますっていう時に、そのママが“もう一回抱っこしてもいいですか?”って言われて…。名残惜しそうに抱っこ紐とお別れするママの姿がとても心に残っています。」

不意にやってくる印象的な出会いに心が動く日々。そんな中で昨年、カオリンの人生観を変えるくらい大きな出来事があったそうです。

 

 

 

 

カオリン:
「去年、ミャンマーの孤児院にポスポスの洋服を寄付したんです。ミャンマーの冬って、寒いんですって。でもこどもたちはみんな薄着で、厚手の洋服を持っていない子がたくさんいて…。今回、むこうで事業をしているグループ会社の仲間が日本に帰ってくるタイミングでポスポスに立ち寄ってくれて、こども服を持ち帰ってくれたんです。それで、ミャンマーの孤児院で1枚ずつ配ってくれて。後日こどもたちが、それはそれは嬉しそうに洋服を握りしめている写真を送ってくれたんですね。」

 

 

 

 
カオリン:
「お客さまに持ち込んでいただいて自分たちが繋いだものが、ミャンマーに渡って、それをこどもたちが嬉しそうに抱えている姿を見た時に、めちゃくちゃ感動して…。色んな国があって色んな困難なこととかたくさんあると思うんですけど、それをリアルに目の当たりにすることが今までなかったんです。困難な現実の中で、あの子たちにとって“その1枚”が、すごく大きなものなんだなって実感できて、自分にとってはすごく大きな出来事でした。」
 

 

今回ミャンマーの孤児院に服を届けた方の話によると、こどもたちはみんな“厚い服だ!”“あたたかいね!”と、大喜びだったとか。服を届けたのは秋。ミャンマーの冬は最低10度以下にもなる厳しさで、そんな寒い季節の前に、こどもたちに暖かい服が届けられました。孤児院では食事などへ優先的にお金が使われるので、服はなかなか買えないのが現実。とても厳しい現実。暖房も無い中で凍えるミャンマーの冬。今頃、厚手の服をまとって、少しでも暖かい冬を過ごせているといいな。仕事をしていると大変なこともあるけれど、ミャンマーのこどもたちの笑顔が、カオリンを強く優しく支えてくれています。

 

 

 

カオリン:
「ポスポスで働くまでは、リユースショップ自体行ったことが無くて、興味も無かったんですけど、実際に自分が査定して商品を並べてみると、ホント新品同様のものがたくさんあって。“これだったら絶対新品を買うよりいいよね”って思うようになりました。妹がこの前出産したんですけど、自信を持って勧められますもん。友達もよく来てくれますよ。今まで無かったお店だなって本当に思うんですよね。私みたいに、“リユースって、あんまり…”って思っていた人が、ポスポスをきっかけにリユースを身近に感じてもらえたら嬉しいなって思います。自分たちが不要としたものでも必要に感じて喜んでくれる人がいるって分かったら、ゴミになるはずだったものもゴミじゃなくなる。そうやってリユースの気持ちが、ポスポスというお店を通して、もっと広がっていったらいいなと思います。」

 

 

ポスポスをきっかけに“リユース”への意識が変わったカオリン。2人の息子さんにも、よく話をするようになったそうです。ママがリユースに目覚めれば、こどもにも伝わる。そうやってリユースの輪が広がっていく。そういえば私もポスポスに出会って、ゴミの量が随分減った気がします。そう考えると、人の生活そのものを変えちゃうんだから、改めてポスポスってすごいお店だなぁ。お買い物ついでに小さくなったこども服や使わなくなったおもちゃ、是非ポスポスに持って行ってみてください!初めてでも怖くないですよ。だってカオリンですもん。明るく優しく迎えてくれます。そこで踏み出す1歩は、きっと、とても大きな1歩です。

 


ライター/山澤裕子(ママリボン

 大学卒業後、福岡の制作会社に勤務。
ディレクターとしてテレビ番組の制作に携わる。
出産を機に退職し現在3歳の息子の育児奮闘中。